「さっきの言い方、きつかったかな」
「これ送って、迷惑じゃないかな」
「みんな、怒ってないかな」
頭の中でグルグルグルグルひとつの出来事を何度も巻き戻して
自分の言動を見直して、反省して、勝手に落ち込んで、
疲れてしまう。
「気にしすぎなんだよ」
って、 周りに言われることもある。
でもね、 ぼくはそんなあなたにこう言いたい。
「それは、あなたが丁寧に生きている証拠だよ」
気にしすぎる人は「人の気持ちを想像できる人」。
気にするってことは、
その裏に「誰かの感情を大切にしたい」
って気持ちがあるってことだ。
あの人はどう思ったかな?
これを言って傷ついてないかな?
今の自分の行動で嫌な思いさせてないかな?
そんなふうに
「自分の言動が他人にどう影響したか」を考えられる人。
それって、すごいことだと思う。
今の世の中、自分の言いたいことだけ言って
相手の反応なんて気にしない人も多い中で
あなたはちゃんと「思いやり」を持ってる。
言い換えれば「他人の痛みを想像できる心」を持っているということだ。
気にしすぎることに疲れたら「やさしさの裏返し」だと思ってみて。
優しい人ほど、 空気を読む。
顔色をうかがう。
相手の気持ちを先回りして動く。
でもそれが続くと
いつの間にか「自分がどう思ってるか」がわからなくなる。
人に合わせすぎて自分の心の輪郭があいまいになって
本当は疲れているのにそれすら気づけなくなってる。
そんなときは「気にしすぎてる自分」に
ちょっと声をかけてみてほしい。
「今日も、よく気づいてえらいね」って。
「それだけ丁寧に、人と向き合ってるってことだよ」って。
そして少し立ち止まって、
自分の心をゆっくり感じてあげてほしい。
「いま、どんな感情がある?」
「本当はどうしたかった?」
そんなふうに、自分の感情に戻ってくる時間も大切にして。
「気にしすぎる自分」を直す必要はない。
よく「もっと図太くなりなよ」とか
「気にしないメンタルを持とう」とか言われるけど、
それって「あなたらしさ」を消してまで目指すものじゃない。
気にしすぎることは 弱さじゃない。
心の感度が高い証拠だ。
細かいところに気がつく。
人の変化に敏感。
ちょっとした空気のズレを察知できる。
それって、 自分にも他人にも
「やさしい生き方」ができるってことなんだ。
だから、「直さなきゃ」と思わなくていい。
それは、あなたの長所でもある。
むしろ「気にしすぎる繊細さ」は、 この世界にとって貴重な力だと思う。
ただし「気にしすぎ」が自分を傷つけてしまうときは。
気にすることが
やがて「自分責め」につながることがある。
「こんなこと思っちゃダメだった」
「わたしってほんとダメだな」
自分の心を細かく見つめられるからこそ
ときに「自己攻撃」にもつながりやすい。
そんなときは
その感情にひとつひとつ名前をつけてあげて。
「不安だったんだね」
「ちょっと怖かったんだね」
「ちゃんと伝えたかったんだよね」
そうやって「気にしすぎる自分」に寄り添ってあげる。
そして、責めるのではなく
そっと受け止めてあげてほしい。
自分に厳しくするより
そっと手を当てるように。
「気にしてるんだね」
「その気持ち、大事にしてるんだね」
そんなふうに、 あなたの繊細な心にやわらかい言葉をかけてあげて。
最後に:あなたの「繊細さ」は、この世界に必要とされてる。
生きづらいなと感じる日。
まわりのテンポに追いつけない日。
なんかひとりだけ、敏感すぎる気がする日。
そんな日があってもいい。
あなたのように、 小さな変化に気づける人がいるから
誰かの心のSOSを拾える瞬間がある。
あなたのように、 やさしすぎるくらいの人がいるから
人間関係はギスギスしすぎずにすんでる。
あなたが「自分なんて気にしすぎでめんどくさい」
と思ってるその感性こそ
誰かの心をあたためているんだ。
そして、 あなたの「気にする力」は、
誰かを傷つけないための大切なセンサーでもある。
だからどうか、そのままでいてください。
強くなろうとしなくていい。
鈍感になろうとしなくていい。
その繊細さは、
あなたにしか持てない「やさしさの才能」だから。
ぼくは、 そんなあなたのことを心から応援しています。
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