幸せそうな人を見ると焦る。でも、焦ってる自分も嫌いじゃない。って話。

SNSで「結婚しました」の報告を見る。
昔の友人が、「夢だった仕事につきました」
って呟いてる。
同い年の誰かが、家買ってたり、
子どもが生まれてたり。

それを見たとき、
心の中にうっすらした焦りが広がる。
「あれ、なんか、自分だけ取り残されてない…？」
みたいな。

焦ってはいけないってわかってるけど、
焦っちゃうもんは焦るんです。
人間だもの。

でも最近、ぼくはその焦りに対して、
こう思うようになりました。
「焦ること自体が悪いんじゃない。焦りすぎて、
自分の【今】を見失うのが、
もったいないだけだな」って。

SNSの投稿って、「いい瞬間」しか映さない。
そりゃそうです、
みんな照明当てた一枚だけ載せてる。
でも、その一枚の裏に何があるかは、
誰にもわからない。

以前、SNSでめちゃくちゃ
キラキラしてる子がいて、
毎週末旅行行ってて、
ハイブランドのタグつき投稿してて、
「人生楽しんでます感」がすごかった。

でも、
ある日ふと本人とリアルで話す機会があって、
「ほんとは毎日、自分に自信ないんです」
ってこぼしてた。

その瞬間、
妙にホッとした自分がいたんですよね。
安心したのと同時に、
「あぁ、外から見る幸せって、ほんとに断片なんだな」
って実感した。

焦るのって、実は悪くない。
むしろ、まだ自分に期待してる証拠。

完全に諦めてたら、他人の成功に心が動かない。
「いいねぇ」って棒読みで流して終わる。

でも、ちょっとでも心がざわつくってことは、
「自分もそうなりたい」
って気持ちが、まだちゃんと生きてるってこと。

その感情、ぜんぜん悪くない。
むしろ、大事にした方がいい。

たとえばぼくは、ある日、
学生時代の同期が起業してすごく話題になってたのを見て、
「すげぇな」
と思う一方で、
「……オレ、最近コンビニでポイントカード出し忘れてばっかだわ」
と落ち込んだ。

でも、その悔しさって、
「まだ何かしたい」
って気持ちの裏返しだったんですよね。
そこから、少しずつだけど、
自分なりのチャレンジをまた始められた。

人の幸せを見て、なぜか
「自分の分が減った気がする」
のは、完全に脳の錯覚です。

人生は取り合いじゃないし、
誰かが幸せになったからって、
自分の幸せポイントが減るわけでもない。

でも、
「自分の人生に何もないように思えてしまう」
あの感じ、めっちゃわかる。

特に、自分が不調のときはね。
なんか、向こうは高層ビルの最上階で優雅にワイン飲んでて、
自分は屋上のエレベーターが止まった階段を黙々と登ってるような。

でもその階段の途中に、
景色が見える瞬間がある。
「今日はちゃんとごはん食べられた」とか
「友達の一言にちょっと救われた」とか
「さっきのカフェ、すごく落ち着いた」とか。

そういう
「地味な幸福」をちゃんと感じられる人が、
最終的にはすごく【いい顔】してる気がするんです。

焦ってるときって、どうしても　
「持ってないもの」ばっかり見える。
彼氏いない、結婚してない、
収入少ない、部屋が狭い、太った。

でも、「あるもの」って、
意識しないと見えない。
ちゃんと息してるとか、
LINEしたら返ってくる友達がいるとか、
コンビニでおにぎり選ぶ自由があるとか。

「何もない」って思うときほど、
ほんとはいろんなものが目の前にある。

ぼくは、そういう小さなものを見落とさないでいたい。
それが、じわじわ自信になっていくから。

一番しんどいのは、
他人のテンポに乗せられること。
周りが結婚してるから、そろそろしないと…
みんな副業してるから、自分も何か始めないと…
あの人は年収こんなにあるのに、ぼくは…

でも、人生は【マイペースが最強】です。
急ぐことが美徳じゃないし、
順番にも正解はない。
おでんだって、大根が熱くなるのに時間かかるけど、一番しみるんです。

焦りを感じたら、それは
「ちょっと休憩して、自分の速度に戻そう」
ってサインかもしれません。

他人の幸せに心がザワつくのは、自然なこと。
その感情を否定しなくていい。
むしろ、ちゃんと向き合ってあげた方がいい。

でも、その感情に飲み込まれないで。
自分にしかないペース、
自分にしかない景色があるから。

早く咲く花もあれば、ゆっくり咲く花もある。
そして、どっちが美しいかなんて、
比べられるもんじゃない。

ぼくたちは、焦りながらも、
自分の足で、自分のペースで、
歩いていけばいい。

今日も、焦りをちょっとだけポケットに入れて、
背筋伸ばして歩き出せたら、
それだけでもう十分だと思います。

恩返しは、巡り巡って返せばいい。って話
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