もう会ってないのに、まだ名前を見ると心が揺れる。
もう終わったはずなのにふいにその人の声を思い出す。
「いい加減、忘れなきゃ」
「次に行かなきゃ」
頭では何度もそう思うのに
気持ちだけが置いていかれることがある。
報われなかった恋。 終わってしまった関係。
伝えられなかった想い。
そういうものをずっと胸に抱えてると、
「自分、なにやってんだろう」
って 自己嫌悪になることもある。
でも、ぼくは思うんです。
誰かを「想い続けること」って
それだけで尊いことだって。
忘れられないのは、ちゃんと愛した証拠。
忘れようとして忘れられないのって
ちゃんとその人を大事に思ってた証拠だ。
その人との時間に
心が本当に動いてたってことだ。
一緒に笑った瞬間も、 沈黙が苦しかった時間も、
すべてがあなたの中にちゃんと存在していた証拠。
「たかが恋愛」なんて言葉で片付けられるほど
簡単な気持ちじゃなかった。
だから、無理やり忘れようとしなくてもいい。
すぐに気持ちを切り替えられない自分を
責めなくていい。
「終わった恋」の中にも、まだ何かが生きている。
たとえ関係が終わっても
その恋がくれた感情は
今のあなたを支えてくれてる。
初めて「自分じゃない誰か」の幸せを願ったこと。
夜中にふと送ったメッセージに震えながら返事を待ったこと。
その人の名前を見ただけで心臓が跳ねたこと。
それ全部、
あなたが誰かを心から想った証拠だ。
恋は、結果だけじゃない。
過ごした時間、感じた感情、流した涙。
全部が「あなたの人生」の一部になっている。
忘れることが「前に進む」じゃない。
よく言われる。
「忘れて、前に進もうよ」って。
でも、ぼくは思う。
忘れなくても前に進める。
大切な人を忘れる必要なんてどこにもない。
過去を抱えたままでも
人はちゃんと次へ行ける。
前に進むって、 思い出をなかったことにすることじゃない。
その思い出と一緒に
自分のペースで歩いていくことだ。
いま、前を向けない自分でも大丈夫。
つらい恋をして、
「もう恋なんてこりごりだ」
って思うこともある。
次の恋に行かなきゃって思いながら
心がまったく動かない日もある。
でも、それでいい。
前に進めない時間があることも
心が足踏みする時期があることも
ちゃんと「恋をしていた証」なんだ。
焦らなくていい。 動けない日は
心がじっくり自分を抱きしめてる時間だと思ってみてほしい。
恋は、結果じゃなくて「感情」がすべて。
報われた恋が正解で
報われなかった恋は間違い──な
んてこと、ない。
恋って、 その人のために泣いたこと
その人を想って笑ったこと
それだけで十分すぎるほど価値がある。
あなたが誰かを想ったことで
世界がほんの少しやさしくなった瞬間がきっとあった。
誰かに愛された自分だけじゃなくて
誰かを本気で愛した自分のことも
もっと大事にしてあげていい。
「想い続けること」が、あなたを育てている。
人を想い続けることで
人の痛みにも気づけるようになる。
誰かの未読LINEが怖い理由とか、
約束を破られると胸がざわつく感じとか、
そういう小さな心の動きを前よりもずっと深く感じられるようになる。
恋って、うまくいかなくても
ちゃんと「優しさ」を教えてくれる。
だからその恋があったことを
どうか誇りに思ってほしい。
最後に：想い続けたあなたへ。胸を張って、また歩いていこう。
いま、まだ心の中にその人がいる。
ふと思い出すたびに胸がチクッとする。
でも、その痛みがあるから
人のやさしさに敏感になれたり、
他人の悲しみに寄り添えるようになったりする。
恋は忘れるものじゃない。
恋はあなたの一部になるものだ。
想い続けているあなただから
きっと、また誰かをちゃんと愛せる日がくる。
だから、今はまだその想いを否定しなくていい。
でも、自分のことは大切にして。
想い続けることと自分を犠牲にすることはちがうから。
あなたの「今」もちゃんと光ってる。
そのことをどうか忘れないで。
そして、こう言ってあげて。
「今日もちゃんと、想ってえらい」って。
恋に勝ち負けなんてない。
ただ一度でも「誰かを真剣に想ったこと」があるなら
それだけで、もう人生のど真ん中を歩いてる。
ぼくは、あなたのその一歩を心から応援しています。
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