「この気持ちって、恋なのかな。それともただ寂しいだけなのかな。」
誰かを好きになったとき、
本当にその人を「人として好き」なのか、
それとも「誰かにそばにいてほしい」だけなのか。
自分でも分からなくなるときがある。
特に夜。 部屋が静かで
スマホの画面がやけに明るく見えるような夜。
その瞬間、ふと浮かぶ名前。
誰かに連絡を取りたくなる気持ち。
でも、その気持ちの正体が 「恋」なのか
「孤独」なのか、 すごく曖昧なときがある。
今日は、そんな「揺れてしまう心」について、
ぼくなりの言葉でゆっくり紐解いてみようと思う。
恋と寂しさは、見分けがつきにくい。
恋って、ドキドキする。
でも寂しさも、ドキドキする。
だから、「会いたい」とか
「声が聞きたい」とか、
そういう感情が湧いたとき、
それが本当にその人に対しての「恋心」なのか、
それとも「ひとりがさみしい」だけなのか、
自分でも分からなくなってしまうことがある。
それは悪いことじゃない。
人は、誰かとつながっていたくて生きている。
だから「つながりたい」という気持ちは
恋と同じ顔をしてやってくる。
でも、 恋と寂しさのちがいは、
「その人じゃなきゃダメかどうか」だとぼくは思う。
恋は「その人」を見ている。寂しさは「自分の穴」を埋めようとしている。
恋をしているときは、
「この人のこと、もっと知りたいな」と思う。
どんなものが好きで、
どんなことで笑って、
どんな言葉を選ぶ人なのか。
その「人そのもの」を見て
その人の世界に触れたいと思う。
でも寂しさは、
「誰か、わたしを埋めてくれる人いないかな」
という視点で相手を探してしまう。
つまり、 寂しさが生む好意は「その人自身」じゃなくて
「その人がくれる安心感」や「つながってる感」
に惹かれていることが多い。
どちらが悪いという話ではない。
ただ、 その違いを知っておくことで、
少しだけ自分の感情と距離を取れるようになる。
「寂しいから連絡したい」は、ぜんぜん悪くない。でも…
人は、弱ってるときほど 誰かに頼りたくなるし、
つながりを感じたくなる。
だから、「寂しいからLINEしてみよう」とか
「なんとなくで会ってしまった」とか、
それ自体は悪いことじゃない。
むしろ、 そうやって誰かとつながることで
救われる夜もある。
でもそのつながりが
「自分を大切にできなくなる関係」だったら。
たとえば、 都合よく扱われたり、
会っても心が満たされなかったり、
終わったあとに自己嫌悪に襲われたり──
そういうときは、「寂しさのための恋」が
あなた自身を傷つけているかもしれない。
自分を大切にする恋って、どういう恋?
「この恋、わたしを幸せにしてるかな」
その問いに 「YES」と答えられるなら、
その気持ちは本物だと思う。
逆に、「会ったあとに虚しくなる」とか
「がんばっても不安が消えない」とか、
そんな風に 心がちょっとずつすり減っているなら、
もしかするとそれは 恋じゃなくて「依存」かもしれない。
自分を大切にできる恋は、 安心できる。
会ってないときも、「自分らしく」いられる。
「ちゃんと好きになってくれてる」と思える。
それって、 ものすごく大事なことだと思うんだ。
「この人が好きなのか、それとも孤独がこわいだけなのか」
好きになることは、自由だ。
でも、 もしその恋が「孤独の埋め合わせ」になっていたら
いずれどこかで、 心のほころびが出てくる。
一緒にいても、どこか不安。
愛されてる気がしない。
なのに、離れられない。
その状態は「愛」ではなく「依存」の可能性がある。
そして、 依存の恋は、
どんなに近くにいても心が遠く感じてしまう。
最後に:あなたが「本当に求めているもの」に気づいて。
あなたが求めているのは、
「この人」なのか。
それとも、
「誰かに必要とされたい」という感情なのか。
その答えは、 外側にはない。
あなたの心の奥にある。
もし今、 好きなのか、
寂しいだけなのか、
分からなくなっているとしたら──
いちど静かに
自分に問いかけてみてほしい。
「この人じゃなきゃダメ?」
「この関係、わたしをあたたかくしてくれる?」
「この気持ち、本当にわたしを幸せにしてる?」
その問いの答えが、
きっとあなたを やさしい場所へ導いてくれるから。
あなたの恋が、
あなたの心をちゃんと包んでくれるものでありますように。
そして、 あなた自身があなたの気持ちをいちばん大事にしてあげられますように。
ぼくはいつだって、あなたの味方です。
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